2012年9月14日金曜日

小児がん拠点病院の指定要件通知- 11月までに10施設程度を選定

厚生労働省は10日までに、小児がん拠点病院(拠点病院)の指定要件を都道府県に通知した。拠点病院は、小児がん診療のけん引役になり、地域の医療機関とのネットワークを構築することが期待されている。同省は、応募した医療機関を審査し、検討会などでの協議を経て、10月末から11月をめどに全国で10程度の施設を指定する。 

 指定要件は、ほぼがん診療連携拠点病院と同じだが、小児がん診療の現状を考慮し、人員配置などの要件を緩和した。医療提供体制については、日本小児血液・がん学会が認定する「日本小児血液・がん専門医研修施設」、および日本小児外科学会の認定施設であることを要件にした。また、一定程度の診療実績も設定し、年間の新規固形腫瘍10例程度以上、かつ造血器腫瘍10例程度以上とした。

 一方、小児患者に必要な発育や教育に関する環境整備を要件に加えた。保育士を配置し、院内学級や教師の訪問による教育支援を行っていることも求めている。子どもの成長発達に合わせたプレイルームなどの設置も要件に加えた。指定要件は、必要に応じて変更する方針だが、指定後3年をめどに要件全体を見直す。【君塚靖】

CBニュース http://www.cabrain.net/news/article/newsId/38058.html

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