2011年11月1日火曜日

ご質問:都道府県、市、区記入欄作成について

都道府県、市、区記入欄を作ってください - みんなのカルテさまへ (?)
2011/11/01 (Tue) 17:05:55
みんなのカルテさま
このようなサイトをありがとうございます。
地区別にすると傾向がわかると思いますので、ぜひ投稿欄を作ってください。よろしくお願いします。

というご提案がありましたのでここに返答を掲載させて頂きます。
以下、返答です。

都道府県、市、区記入欄についてのご意見をいただき、まことにありがとうございます。おそらくご覧になる投稿者のみなさまにはカルテに都道府県よりさらに細かい区分があることがご記入作業の軽減とともに「自分の地区」での発症例として認識を高める役割もあろうかと思います。

ここにご記入頂いたデータは「みんなのカルテ保管庫」に保管されます。保管の作業は、データをコピーし、全てのデータを読み、一つづつにラベルをつける、という作業です。「みんなのカルテ保管庫」の投稿をご覧いただけるとお分かりになると思いますが、皆さまがおつけになったタイトルよりも、更に細かな詳細のラベルがそれぞれの投稿にあります。これは、コンピューターが自動区分しているわけではなく、全て手作業です。そして、「みんなのカルテ」の管理および「みんなのカルテ保管庫」への移動、分類、ツイッターでのお知らせ、など作業は多岐にわたり、この作業全てを今のところ私が一人で行なっております。

この膨大な作業を行う必要があるのは、ご投稿もさることながら、「みんなのカルテ」で重要なことは保管庫における症例の分類だからです。保管庫のデータは、そこからさらに月刊報告にまとめ、その月刊報告をさらに分析する必要があり、最終的な役割は投稿いただいた方のみならず多くの方々、医療関係者の方々に症例を把握頂き、この先には、翻訳により海外の方々にもこの現状を伝えたいと思っております。

そこで、ご意見のあった更に細かな区分についてですが、まずこのデータは「保管庫」に反映される必要があります。つまり、ここに細かな地区区分があった場合、それも保管庫に反映される必要があるということです。地区区分をさらに細かくした場合、保管庫の地区区分ラベル数が膨大になろうかと思います。その作業はラベル区分の際の手間を増やすと共に、一方の症例分類の際、症例の見落としや、一件あたりの症例を分析する時間を奪います。

また、これは非常に重要なことですが「どの地域に症例が見られるか」ということよりも「どんな症例が具体的に発生しているのか」ということのほうが重要です。なぜなら、全体の症例が、段階的にステップアップし、発症がさらに増えることが予測されるためです。つまり「この地区で発症がある」という現在の感覚は広域に吸収され最終的には「どの地区」ということが意味を持たなくなる、それくらい汚染がひどく発症のピッチが早い、ということです。「みんなのカルテ」は現状の把握と同時に「警報」の意味も備えますが、ピンポイントで区分することにより「広域への警報」の焦点が失われます。「私の地域は大丈夫」という認識を持たないでいただきたい、区域区分が意味を持たない、この危機感を理解していただきたいのです。ですから、ホームの冒頭にも「医療機関の皆さまへ」としてお願いしておりますように「どの地域」「どの医療」にも放射能汚染からの観点が必要になるということをお伝えしています。それはすなわちエリアによらず「どの地域」に住む人たちも同等の警報が必要だということです。

また、先にも申し上げた海外にこれを発信する際には、100キロ、200キロというような広範囲での把握となります。市や区は意味を持ちません。

「市や区」までの区分がデータとしてどこまで機能があるのかが疑問です。もう一つ、地区別にすると傾向がわかる、ということですが、症例の傾向は、年代、性別、その人の病歴などの体質や普段の生活、地域の汚染度によるもので、安全とされる地域にも症状を抱える方がいらっしゃるということです。また、症状を抱える方が移動される場合も多くあります。つまり、「市や区」がどうであるか、ということよりも、「みんなのカルテ」がお伝えしたいことは、全域にわたり私たちは緊急事態下にある、ということです。

ご理解の程、よろしくお願い致します。

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