2011年11月9日水曜日

これ以上悪化させないために

お医者様で「原因不明と言われました」あるいは「XXXXと言われました」という投稿をよく拝見します。「言われました」ということは、ご本人に診療の納得性がないか、あるいは、それだけではない、と感じていらっしゃるか、いずれにも何がしかの疑問や不満が残るということだろうと思います。

そして、ここにご投稿いただいたみなさんは「放射能汚染によると思われる体調の変化」として、ご投稿いただいてますので、症状は放射能汚染によるものである、ということを前提に、お話しします。

私は先日「放射能物質による人体への影響およびその半減期」という人体図を作成しました。これは、どんな放射能物質が人体のどの部分に影響し、その半減期はどれくらいかかるのか、を示した人体図です。この資料は、1982年アメリカの放射線被曝に関するリポートとして当時の上院議員ジョン・グレンがまとめさせた資料に登場するもので、アメリカで人体被曝への影響を解説する際、よく登場する資料です。

ここには、みなさんが耳にしたことのある、セシウム137、プラトニウム239、ストロンチウム90など13種類の放射線物質があげられています。

まず、これらの物質が全て発見できるような医療検査が果たしてあるのか、という問題があります。「原因がわからない」と言われる背景には、現在の医療検査の遅れにもある、とも考えられます。

次に、それらが検出されたとして、完治できる、つまりこれらの化学物質を排除できる治療方法があるのか、という問題があります。放射能汚染が問題なのは、みなさんが抱えられているような症例を引き起こすと同時に、効果的な医療手段がなく、ウラニウム233のように途方もない時間人体から排出できない化学物質が含まれている為です。

もう一つ、これは私の体験ですが4人の医者(内科医、耳鼻科医、皮膚科医、歯科医)に「みんなのカルテ」を見て頂いた際、異口同音に「科学的エビデンスがない」と言われました。つまり、医療関係者もこれほど汚染が進んでいるにもかかわらずエビデンスを理由に放射能汚染を考慮しない、関心を持たない方々が未だにいる、ということです。これは、医療機関、医療従事者側の理解力の問題です。

今月頭に10月末までのベータ版の症例報告を作成しました。ご覧いただいた方もいらっしゃると思いますが、これにもある通り、症例は全てにまたがっており、10月末時点で症例数は124、現在は140近くにのぼります。これは、医療の側面から見れば、これら全ての部位、症例に関する医療が放射能汚染による影響を考慮する必要がある、ということです。そして、症例が単独である場合は殆どありません。お一人の平均症例は現時点で6.7ヶ所に昇ります。汚染食品の流通、症状回復のための避難、一時疎開、および先の全てにまたがる症例を考えた時、すべての地域の医療機関、すべての医療従事者に放射能汚染という診療の観点が付加されるべき、と考えるのはこのような点からです。

放射能汚染による治療は長期に渡る根気が必要です。同時に、複合的に症例がある場合、全てに関連性があるためどれか一箇所が画期的に完治するということが難しい現状にあります。そして、これ以上悪化させないことは非常に重要です。命の危険がある、ということも重症になれば起こりうることですが、そうならないためにも、小さな症状が複数にまたがっていても、根気よくすべての症状について治療を試みてください。症状はひとつの反応ですが、体が知らせてくれている証です。ですから、症状が小さくなるということはうまく排出できている証でもあり、継続しているということはまだ内在している、ということになります。

これ以上、悪化させないためには

・汚染地域から脱出する
・汚染物質から離れる
・一次疎開をして抵抗力を回復し戦える体を少しでも取り戻す
・全ての症状に関して根気よく治療回復を目指す
・食品の安全性を確認する 外食を控える
・マスク・ゴーグル・帽子をつける
・家庭内に放射能物質を持ち込まないよう掃除を徹底する
・衣類への付着を防ぐ...これから寒くなりますが毛織の重衣料など注意してください
・汚染地域の方、特に乳幼児、お子さんのいらっしゃる方は洗濯物の外干しは止める

などが必要です。

これからますます寒くなり、体調も変化します。どうか今一度、管理の方法を見なおしていただければ幸いです。



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